先週土曜日、NHKのEテレ「ららら♪クラシック」では楽器特集という事でファゴットが取り上げられました。
ファゴットとはこんな楽器です。木管楽器で、低音を担当しています。
ピアノ、ヴァイオリン、トランペット、サックスなどのようにみんなが知っているようなメジャーな楽器ではありません。
でも心に染み入るような温かい音色をしたとても味のある楽器です。
私がこの楽器に出会ったのは高校の時です。友達に誘われて吹奏楽部に入りました。
この楽器を知っていたわけではなく、ただ入部時期が遅かったため残っていた楽器がファゴットだったという訳です。
番組中で4人のプロ奏者に楽器を始めたきっかけを尋ねたところ2人が「ファゴットだったら空いてる、とか、ファゴットだったら出来る・・・みたいなことがきっかけだった」と答えていて、きっかけは私とほとんど変わらないのにプロになる人と趣味程度で終わる人との差を感じていました。
ファゴットは低音の木管楽器のためそんなに大きな音は出ません。
吹奏楽ではほとんど埋もれてしまい音色としての存在感をあまり発揮できませんが、オーケストラではリズムを刻んだり、裏旋律があったり、ときにはソロがあったり・・・と決して目立つわけではないものの実はいろいろ活躍しています。
番組中で「ソロがあると気合が入るか」という問いに対して4人ともYesと答えてましたが、私もそうだったなぁと思い出しながらプロと同じでちょっとうれしかったです。
昔からクラシックのコンサートはよく行きますが、演奏中もどうしてもファゴットの音色が気になります。
自分が演奏したことのある曲だったりすると、ファゴットの旋律を覚えていたりするのでファゴットの旋律を聞いたり、オーケストラ全体の音色や音楽を聞いたりいろいろしています。
趣味程度ではありましたが私がファゴットを吹いていた期間は10年位でした。やめてからもう20年ほど経ってしまいました。(寂しい、悲しい・・・)
当時からファゴットという楽器を知らない人は多かったですが、この番組を企画したという事はいまだにあまり知られていないという事ですね。残念です。
知らず知らずに音色は耳に入っているはずですよ。