8月。
8月と言えば、終戦記念日やお盆、といったことが一般的ですが、私には税理士試験という事も忘れられません。
最近は試験日が1週間くらい遅くなりましたが、だいたい今頃は解答速報を参考にしながら、
続けるか続けないか・何をいつから勉強するか、
などなど考えていたものです。
2017年5月24日付朝日新聞の「折々のことば」に、戸田山和久さんのことばが載っていました。
つまり、知らないことがあること自体を知らなかったわけだ。
鷲田清一さんの解説によると
人は学ぶ前に、つい、こんなの勉強して何になるの、と問う。が、
学ぶことの意味は、じつは学んだ後でしかわからない。
世界には、自分が知らない領域が「想像をはるかに超えて広がって」
いることをこれまでろくに知らなかったと思い知ること、つまり
「無知の無知の知」こそ<教養>というものだと、哲学者は言う。
資格試験の場合は、資格の取得が目的だから「こんなの勉強して何になるの」とは思わないでしょうけど、私は税理士試験の勉強をしていた頃は知らないことが多すぎて、「この勉強は必要なんだな」と自分を思い込ませて何とか続けていました。
それでも「こんな計算どこに使うの?」とか「こんな定義や条文、一字一句覚えないといけないの?」と思ったことはあります。
特に初めて税法(所得税)を勉強し始めた年は税用語も慣れず、税体系のうち自分がどこを学習しているのかさえ分からなくなってしまい、どうしていいのか良く分からなくなりました。
一応試験は受けたものの試験終了後は自分の理解力の足りなさから「日本語の勉強をした方がいいのではないか」と考えた時があり・・・続けるかどうか一番悩んだ時期でした。
この時って学べていない状態だったのでしょうね。
今は、どうなんだろう。
ある部分は知ったけど、知った分だけ、むしろそれ以上に知らないことがあることを知った、という感じ、かな。
・・・これからも学び続けるということですね。