前回、岡山県立青少年農林文化センター三徳園にある昔の農機具の事を書きました。
我家が使っていた昔の道具を見ることが出来たのは良かったのですが、私としては子供のころに実際に見たり使ったことのある道具を見ることが出来た事の方が感激でした。
それは、脱穀機や唐箕(とうみ)です。
私が小学生の頃はまだ稲作をしていました。
田植えは手伝った記憶がないのですが、稲刈りはやった記憶があります。
子どものままごと的な手伝いだったと思いますが、鎌で稲を刈り、数株を束ねて竹竿のようなものに掛けて乾燥させていました。
乾燥後は脱穀ですが、展示してあった脱穀機は足踏み式の物でした。
我家にあったのが足踏み式であったかどうかは正直よく覚えていないですが、岡山県内の方(数名)が寄贈されていたので恐らく足踏み式だったのでしょう。
脱穀機で強く印象に残っているのは、乾燥した稲藁の細かいごみと言うかカスが飛び散るので体がチクチクと痛痒くなっていたという事です。(今だったら絶対マスクをするでしょう)
そして唐箕(とうみ)。・・・これは本当に懐かしかったです!見た途端に小学生の頃に戻ったような感じでした。
唐箕は、風を送って重さで籾殻とカスを選別するものです。形が独特だったので記憶に残っているのかもしれません。
どちらも木製のためか素朴感というか古そうな感じがありますが、今からほんの40年くらい前まで実際に使われていた道具です。これらの道具が作られたころはきっと画期的な道具として扱われていたことでしょう。
そう思うと、この40年間、農作業だけでなく暮らし自体が本当に変わったなぁとひしひしと感じました。
そのようなことを感じ、ちょっと前の事に思いを寄せることが出来て三徳園に行って良かったなぁと思いました。