消費者庁がダイエット食品の行き過ぎた広告に歯止めをかけるために法律上問題のある広告の見本をつくったそうです。
問題となる表現とは
① ブヨブヨお腹が、たったの1粒で・・・!
② ビール腹状態の画像
③ お腹のブヨブヨも気になるんだけど、やっぱり美味しいものが食べたい!
④ 食事制限したくない方、運動も苦手という方必見です!
⑤ 運動は苦手だし、食事制限も長続きせず・・・。
⑥ 飲むだけでドンドン落ちる!
⑦ 普段の食生活や生活習慣を変えずに、たった1粒飲むだけで、スグに体系に変化が出てきた
⑧ BeforeとAfterのイラストと数値例
⑨ 飲み始めてすぐに効果が!こんなに簡単にスリムになれるなんて!
⑩ 短期間で驚きの変化を実感することができます。
⑪ ※個人の感想であり、効果には個人差があります。
⑫ 今なら、初回ご注文の方に限り、通常価格6,000円のところ、3,000円でご提供します!
特定保健用食品(トクホ)でない場合、「体脂肪を減らす」などの効果を明示することが出来ないため、①から⑩のような「痩せる」と思わせるイメージ戦略に出るわけですが、景品表示法(不当景品類及び不当表示防止法)に違反する恐れがあるそうです。
先日、消費生活に関するセミナーに出席したのですが、「おかしな宣伝や広告が溢れている」ということで3つの例が紹介されました。
例1) 街行く人3万人にアンケート
「運動している人ほど風邪をひかない」ことが明らかに! (××スポーツクラブ提供)
例2)「ご長寿村」が発見された!・・・「100歳以上がゴロゴロ!」
(××TVスペシャル~「長寿の秘訣を解明!」)
例3)「○○サミンを飲んだらひざ痛が治った」
(××食品・・・ただしあくまでも個人の感想であり、効果効能を証明するものではありません。)
どこがおかしいかわかりますか?
私は 例1)、例2)についてはどこがおかしいのか分かりませんでした。
例1) について
運動している人の特徴は、健康づくりの意識が高く、運動を十分できるくらい元気で生活にゆとりがある。そのような「健康意識」やゆとりという「社会経済的要因」が風邪に象徴される病気一般のリスクを減らしているかもしれない。だから「風邪をひかない人ほど運動をしている」というのが正しい表現ではないか。
例2) について
100歳高齢者の生活習慣や性格を調べても、100歳以上生きるとどうなるかが分かるだけで長寿の秘訣が分かるわけではない。ゴロゴロとは書いてあるが「ゴロゴロ居た」とは書いていない。どうしたら100歳以上生きられるかは比較となるべき他の高齢者がすでに死亡しているため分からない。
例3) について
本当に治ったのか判断できない。効果のない人がどのくらいいるのか分からない。他の要因(食事、運動など)は関係ないのか。広告が正直である保証が全くない。
ということでした。
騙されたかどうかは別にして、自分についてもよく考えすに雰囲気や人の意見に流されたことってあったなと思います。インターネットの口コミやコメントなどはついつい参考にしてしまいますが、やはり注意が必要ですね。昔から言う「話半分」程度に思っておいた方がよさそうですね。
皆さんも表示に踊らされる事のないようご注意を!