ふるさと納税から住民税について考えてみました。

昨年ふるさと納税をした方は多かったそうです。(岡山県は上期だけで16倍だったとか)
地域の特産品がもらえる、というのは随分魅力だったんですね。

以前、ふるさと納税の「ワンストップ特例」について少しふれました。
平成27年4月1日以降に全国の市区町村に寄附をし、ワンストップ特例を申請した場合には、確定申告をしなくても所得税分も含めて住民税が減額される、というものです。

対象となるのは確定申告をする必要がない方なので
サラリーマンの場合・・・勤め先で年末調整を受け、昨年あまり病気やけがにならなかった
年金をもらっている人の場合・・・公的年金等の収入合計が400万円以下で昨年あまり病気やけがにならなかった
という方でしょうか。

どちらの場合も所得が20万円を超えるような副業のある方、市区町村以外に寄附をした方、3月31日までにふるさと納税をした方、は対象となりません。

サラリーマンにとっては、わざわざ確定申告をする必要がないので便利だと思います。

「住民税が減額される」という事ですが、サラリーマンで住民税を意識している方というのはどのくらいいるのでしょうか。
私がサラリーマンだった時、特に税法を勉強する前、住民税といえば
  6月頃に給与明細とは別に、金額の書いてある横長の紙(今は違う場合があります)をもらう。
  給与から差し引かれる
  住民税は前年の所得で決まる
  退職した後住民税の負担はちょっときつい
といった認識でした。計算方法もわからず、金額だけをみて「今年は給料からこれだけ引かれるんだ」と思ってました。
サラリーマンの多くの方が同じような感覚ではないでしょうか。

ふるさと納税については、「ワンストップ特例」を利用すれば、市区町村が住民税を計算してくれるので楽です。
その反面、所得税や住民税がどのくらい減額されたか実感することが出来ません。
(算出過程は表示されているはずなので、計算の仕組みが解っている人はいくら減額されたか確認できるはずです。)

それでもいいのかなぁ・・・

そもそも住民税は市区町村が計算するわけだから、気にする必要はないのかなぁ・・・

そんな事をふと考えてしまいました。